アスベストといえば人体に危険な物質という印象があると思いますが、実は2000年前後までは良く使われていた自然資源なのです。

 

そのため、建材に利用されていることはもちろん、過去においてはブレーキバッドに使用されていたというから驚きです!

 

アスベストによる健康被害が長期的かつ潜在的に起こるものですから、神経質になるのはわかるのですが実は2000年以降に生まれた方は別として、それ以前に生まれた方はすでに多くの場面でアスベストの影響を受けていることはあまり考えていないのではないでしょうか。

 

とはいえ、出来ればこれ以上アスベストによる被ばくを避けたいと考えるのも、発がん性などの資料を見れば当然のことです。

 

さて、こちらでは屋根の建材についてアスベストが使われているのかの見分け方をみていきたいと思います。

セメント瓦のアスベスト含有を見分ける方法

埼玉県庁ホームページ:石綿含有建材の見分け方より抜粋
埼玉県庁ホームページ:石綿含有建材の見分け方より抜粋

セメント瓦にアスベストが含まれているかどうかについては、見た目から判断する方法や薬剤を使って判断する場合がありますが、2000年以前に建てられた家かどうかで判断するほうが早いです。

 

というのも、2000年前からアスベストは健康被害について問題になっていたものの、使用しない方向性で動いたのは2000年前後であり、それ以前においてはかなり一般的な資源だったのです。

 

アスベストは、軽量安価で物理的にも対候性にも優れた素材であり、工業製品としては使う理由がないほどの良い資源だったため、むしろ使われていないケースを探すほうが難しいといえるのです。

 

つまり、建材においてもアスベストは広く使われているというのが現状で、建て替えや葺き替えなどを行っていない場合には、一般に屋根建材の場合はセメント瓦やスレート屋根において、2000年以前に建てられたり補修されたりした場合には、アスベストは含まれていると考えるほうが合理的なのです。

 

この様々な建材についてアスベストが使われているというのは、国土交通省から発表されている資料を見ると、壁紙や断熱材をはじめ、ベランダの仕切り板など、あなたの生活圏内で見ることができるものばかりで、世間が屋根材ぐらいで大騒ぎしていたことがばからしくなるほどです。

 

⇒国土交通省ホームページ:目で見るアスベスト建材(第2版)

現存するセメント瓦で緊急的な被害はない

かわら屋根1

安心してほしいのが生活の中にありふれているアスベストですが、直ちに健康的な被害が出るほどではありません。

 

セメント瓦に含まれているものであれば、撤去する場合や破損する場合にアスベスト飛散が懸念されるだけで、普通に住居を利用する場合ではあまり気にすることはないです。

 

ただし、当然に家は老朽化してきますので、建て替えや屋根の葺き替えなどメンテナンスをするときには、細心の注意を払って作業してもらう必要がありますし、むしろ業者のほうがアスベストによる被ばくを気にしなければいけないといえるでしょう。

 

あなたとしてはアスベスト撤去費用が多くかかるという点を考える必要はありますが、健康被害から考えるとお金を出さないわけにもいきませんし、逆に他の家がアスベストを飛散させて処理したらおそらく不愉快になるはずで、しっかりと処理することが求められる建材です。

屋根補修で重ね張りは有効か?

外壁塗装後のスレート屋根1

屋根の補修でよく言われるのは、アスベストを撤去するのは大変お金がかかるので、重ね張り(別名:カバー工法)をして補修を行おうという提案です。

 

重ね張りは確かにアスベスト撤去費用が掛からないのですが、問題を先送りにしているわけで、いつかは撤去費用が必要になります。

 

つまり、アスベスト撤去費用がもったいないから重ね張りを選ぶというのはあまり賢い選択とは言えないのです。

 

重ね張りの補修工法自体が悪いわけではありませんが、費用を浮かすために重ね張りを選択するというのは、あまり望ましい選択とはいえず、さらには健康被害について懸念がある状態で問題の先送りはよく考えて行う必要があります。

古いセメント瓦にアスベストは含まれていると考えてOK

日本ルーフ建材さいわいルーフ2型
アスベストが含まれているかは年代で考えたほうが早い

目視によって屋根材にアスベストが含まれているかを考えるのは良いですが、実際にはほとんどの場合に含まれているので、2000年以前から利用している屋根で、コンクリート打ちっぱなしなどの明らかにアスベストが含まれていないケース以外は、建材にアスベストが含まれていると考えればよいでしょう。

 

また、特にセメント瓦の場合には劣化が目立ったとしてもすぐに健康被害に影響が出るほどのアスベスト飛散が起こるわけではありませんから、外壁や屋根の補修を行うときに検討することがほとんどであるはずです。

 

そのため、詳細については外壁塗装や屋根塗装のときに、業者に確認してもらったほうが良いということになります。

 

どうしてもアスベストを含む建材かどうかを詳しく知りたい場合には、埼玉県庁から発表されている資料が詳しく見ることができるのでお勧めです。

 

⇒埼玉県庁ホームページ:石綿含有建材の見分け方

 

最後にアスベストの健康被害については数年から数十年後になって発症する場合もありますので、警戒するに越したことはありませんが、身の回りにアスベストを含んだ建材などが溢れすぎて、もう心配しても意味がないのでは?と思えるほどで、必要以上に気にしすぎることもないといえます。

 

ただし、家の補修段階になった場合には多少気を付けたほうが良いですし、むしろその姿勢は多数の建材撤去を行う業者側が一番アスベスト被ばくについて影響がありますので、その知識や技術をうまく借りるというのが一番合理的で確実です。

 

以上、「セメント瓦にアスベストが使われているかの見分け方」でした。

 

お役立ていただければ幸いです。