外壁の塗り壁は過去において多くのものはモルタル壁と呼ばれ、現在では時代遅れのものになってしまいました。

 

しかしながら、家の外壁にサイディングボードが使われだしてから、塗り壁の個性が改めて評価されたこともあって、上の写真のような美しい左官仕上げなどで施工する家主も多くなりました。

 

こちらでは、現在では時代遅れとなってしまった外壁の塗り壁ですが、そのメリットとデメリットを写真で確認していきたいと思います。

外壁の塗り壁は時代遅れではない

左官仕上げ2

先ほども話したように外壁を塗り壁で作ることは現在時代遅れではなくなりました。

 

時代遅れで無いということに対しては、アイカ工業のジョリパットが大きく貢献していて、個性ある塗り壁を多数リリースしていることで、多くの方に使われ始めています。

 

金額としても特別に高いというほどではなく、しかも割れに強いという(とはいえやはり塗り壁である以上割れる)特徴もあるので、現代の塗り壁に最適な一つと言えますね。

サイディングと比較するとどちらが良い?

タイル調サイディング

後に塗り壁のメリットとデメリットを話していきますが、その前にサイディングボードの壁と塗り壁とを簡単な比較をしていきたいと思います。

 

まず現在新築で家を建てる場合には多くの場合サイディングボードが採用されます。

 

これは金額的な面も大きいですが、施工の工期などを考えるとサイディングボードのほうがほとんどの面で有利であり、この点が塗り壁需要を下げてしまった要因となっています。

 

シェアでもサイディングボードが優勢であり、これは工期とも密接にかかわってくることから、コストもやはりサイディングボードのほうが優れます。

 

ただし、デザインの面でいえば特に建売の場合に、サイディングボードは個性が出しにくいこともあって、場合によっては同じような家が並んで建っている状況を、建売の地域で見ることがあるはずです。

 

過去モルタル壁がそうだったように、そのときに一番流行っているものは、多少のデザイン違いがあったとしても、似たような建物に見えてしまうものです。

 

そういった点で個性の演出という点では、塗り壁のほうが優勢であるといえるでしょう。

現在の主流は一部を塗り壁にすること

塀を塗り壁にしている
塀を塗り壁で作っているがすでにひび割れが発生している

ただしすべての外壁を塗り壁にするというのはあまり望ましい状況ではないようです。

 

注文住宅の家を見ても、塀などの一部に塗り壁を使って、家自体はサイディングボードを使うということが良く見られます。

 

家は安い買い物ではありませんから、限られた予算の中で一番良い選択ができるように選びます。

 

そういったこともあって、やはり工期やコスト面では工場で作って張るだけでよいサイディングボードが有利であり、外壁の半分以上はサイディングボードを利用するというのが主流のようです。

 

あなたの家の周りでも新築の家で注文住宅では、そのような家を見ることができるはずです。

 

さて、続けて外壁塗り壁のメリットをみていきたいと思います。

外壁塗り壁のメリット

漆喰壁

外壁塗り壁のメリットはやはり個性あるデザイン性に大きな利点があります。

 

サイディングボード、特に窯業系サイディングボードが現在ほとんどの占めている状況で、塗り壁にするだけで個性を演出できる時代になりました。

デザインが自由

つやあり白い左官仕上げ

サイディングボードは基本的に同じデザインとなることが多く、それを張り合わせて間をコーキングで埋めます。

 

それに対して塗り壁では、世界に一つしかないデザインになりますので、個性を演出することができます。

 

もちろん、これは多くの人が塗り壁を選ばないという状況があっての話です。

 

モルタル壁も厳密には個性があるはずですが、みんなモルタル壁のときに個性的とかそういった印象を持つ人はおそらくいませんでしたから・・・

素材によって個性が楽しめる

つやなし塗り壁
つやなしの塗り壁はモルタルが廃れた今、珍しいデザインで緑色との相性が良い

サイディングボードが種類を変えるとデザインが楽しめるように、塗り壁についても素材によって個性が楽しめます。

 

現在は塗装において、高価なセラミック塗装などで同じようなことができますが、やはり塗り壁とは厚さなどが異なりますので、塗装による素材演出とは違う次元での楽しみ方になります。

 

また、施工する職人によっても個性が出ますので、この組み合わせは無限大といってもよいのではないでしょうか。

 

もちろん、多くの人が塗り壁を選択していないという状況が大切ですけどね。

防火性能が高い

塗り壁は石材系で材料を構成していますので、当然ながら防火性能は高めです。

 

日本の家は木造建築である場合がほとんどですから、この防火性能が高いということはとても重要なことです。

 

大規模な火事があった場合には、燃え広がりに巻き込まれることは多いですが、防火性能が高いことは少しでも家の耐久力を上げることに役立ちます。

外壁塗り壁のデメリット

モルタル壁カビ1

外壁塗り壁のデメリットはどうしても割れやすいことが挙げられます。

 

それ以外についてはサイディングボードと比較することでのコスト増ですね。

 

塗膜切れで汚れ

 

そしてモルタル壁で上の写真例となりますが、どうしても汚れが溜まりやすいので、美観を維持するためには掃除が欠かせない点でしょうか。

すぐに割れてしまう

モルタル壁ひび割れ
新しい塗り壁であってもひび割れは起こる

塗り壁の宿命ともいえますが、どうしても割れてしまいますし、しかも老朽化が進んでいない場合も割れます。

 

日本は大規模なものから小規模なものまで地震が多く、これによる影響はどうしても避けられません。

 

また幹線道路からそれほど離れていない地域にある家の場合は、車両の通行による揺れでも建物にダメージが及びます。

技術力によって差が出る

きれいな左官仕上げ1
素晴らしいデザインも左官職人の腕によって変わってくる

塗り壁とサイディングボードと比較すると、サイディングボードは工場による一括生産で品質が比較的均等であり、それを張り合わせるのに技術力はそれほど必要ありません。

 

しかしながら塗り壁の場合は、左官職人が作るものになりますので、その技量によっては差が出てしまうのは仕方ないことです。

 

とはいえ、差が出るということは良いほうに差が出るならまだしも、悪いほうに差が出ることによっては、これに納得しない施主も少なくないでしょう。

 

塗り壁とはこの悪いほうに差が出たとしても楽しむぐらいの度量が必要なのかもしれません。

現在はコストが割高

サイディングボードは工場で画一的に生産されますので、量産によるコスト減が期待できますが、塗り壁の場合にはその場で作る必要があることで、人件費のコストがどうしてもかかってしまいます。

 

ここまでサイディングボードが普及した理由としては、このコストが下げられる点が挙げられて、材料としてもコスト減ですし、工期が短くなれば人件費もコスト減、さらに塗り壁と異なり技術力を比較的必要としないこともあって、多方面でのコスト減が期待できることでシェアをとっています。

 

ということは、塗り壁はコストがどうしても高くなってしまいますので、限られた予算でどうにかしたいというケースでは、塗り壁希望であってもサイディングボードにする必要があるでしょう。

 

事実として、家の一部にだけ塗り壁を採用する家が多いことを考えれば、やはりサイディングボードのコストパフォーマンスが良いことは、結果として示しているといえるでしょう。

外壁塗り壁はデメリットでさえも良いと考える人向け

きれいな白い左官仕上げ

最後に外壁を塗り壁で作ったときに割れてしまうのは仕方ないと考えてください。

 

さらにこれとあわせて考えたいのが、デメリットも裏返すとメリットになるように、欠点でさえも楽しめると思える人が外壁を塗り壁で作る傾向にあるようです。

 

ただし、どうしても予算の関係上、すべてを塗り壁にするということや、それは逆に個性的過ぎると考える方は、設計段階でサイディングと塗り壁とを部分で混合させるようにしている傾向にあります。

 

ちなみにこのような壁を混合で作った場合、メンテナンスサイクルを合わせるのが多少難しくなる可能性があります。

 

外壁や屋根の塗装工事については、メンテナンスサイクルを合わせることで人件費や足場代などを節約できることから、できる限り同時に行うべきですが、このサイクルがずれることによって、トータルコストの面で家の補修費用が高くなる可能性があります。

 

これらを踏まえたうえで、それでも塗り壁を使いたいと考えるならば、ぜひ採用してみるとよいのではないでしょうか。

 

塗り壁の欠点すら良いと思えるあなたならうまく付き合っていけると思いますよ!

 

以上、「外壁塗り壁のメリット・デメリットを写真で確認」でした。

 

お役立ていただければ幸いです。