家を建てるときに使われる外壁建材は、サイディングボードが多く使われていますが、材質の違いでその性能や外観も大きく異なりますよね。

 

ほとんどの家は窯業系サイディングで、タイル調なサイディングボードといえばおそらくすぐに想像できるはずで、また少数派ではありますが金属系サイディングボードも最近は良く使われています。

 

きれいな窯業系サイディングボード1
窯業系サイディング
金属系サイディングボード5
金属系サイディング

そしてさらに少数派は木質系サイディングと樹脂系サイディングであり、今回の話は木質系についてみていきます。

木質系サイディングの価格は安くない!

まず木質系サイディングボードの価格は安くありません。

 

もともとサイディングボードは値段の安さが特徴なのですが、材質にこだわれば当然に高くなります。

 

画一的に作っていける他のサイディングボードと比べて、木材は加工に手間がかかり、さらに材料の選別次第では高い部位の部分もあるでしょう。

 

また木質系サイディングボードに耐火性の性能も考えると、そういった欠点を補う加工も必要になり、さらに価格が高い。

 

木質系サイディングの単価としては、1平方メートル当たり5000円から10000円といったところで、例えば一般的な窯業系サイディングボードでは、1平方メートル当たり2000円から5000円ということを考えれば相当高いことが分かりますよね。

他のサイディングより不利な点が多いのに選ぶ理由

木質系サイディングボードの価格は高いし、防火性能も問題がある点を考えれば選ぶ理由は無いように思えます。

 

しかしながら、サイディングボードは無個性であることが多く、そういった点で木質系はそれぞれに個性がありますので、見た目にこだわる人が選んでいる傾向にあります。

 

また、建物全部を木質系にすると山小屋みたいになってしまいますが、一部をアクセントとして使うという方法であれば、外観を重視しながらもコストを抑えてメンテナンスも容易にする家もありますね。

玄関に木質系を使った例

古くは玄関だけ木質系にするという場合がありますが、もう少し拡張したイメージで考えてみると想像できるはずです。

木質系サイディングの防火性能

木質系サイディングボードは木でできていますので、当然防火性能は他のサイディングボードに比べて高くありません。

 

他のサイディングボードの材質はセラミックのようなもので出来ていたり、金属や樹脂ですので、むしろ防火性能が高いものとなっていますからね。

 

ただし、木質系サイディングボードは木であるといっても、当然燃えにくい加工をするというのは当たり前で、ある意味ではその分だけ高くなっているといえるのかもしれません。

 

耐火性についての記事
引用:ニチハ公式ページより https://www.nichiha.co.jp/wall/yogyo/siding_12.html

 

とはいえやはり木は他よりも燃えやすいことから、特定の地域では使用が許可されない場合があります。

 

最近では耐火性能が高くなるような加工も一般的になっていますが、まだまだこういった規制は追い付いていないようです。

 

古くは江戸前後から続く日本における大火事があった歴史の影響でしょうか。

主なメーカーでカタログなどを見る

木質系のサイディングボードは数が多くありませんが、それでも樹脂系のサイディングボードよりはまだ選べるほうで、メーカーのカタログなどを見てみると想像しやすいかもしれません。(ちょっと探しづらいかもしれません)

 

まずはサイディングボードで最も有名なニチハ株式会社のホームページです。

 

ニチハ株式会社ss

 

⇒ニチハ株式会社:外壁材のページ

 

次は株式会社ナガイのホームページでカタログページに直接リンクしましたので、すぐに確認できるでしょう。

 

株式会社ナガイ木質系サイディングボードカタログss

 

⇒株式会社ナガイ:木製サイディングのカタログ

 

最後は高広木材株式会社で、こちらは木材専門の会社です。

 

高広木材株式会社ss

 

⇒高広木材株式会社:製品一覧ページ

木質系サイディングに塗装は不要?

劣化した木質系サイディング
劣化した木質系サイディング

木質系サイディングボードに塗装は必要です!

 

もちろん、色を付けて塗装をするかどうかはほとんどの場合色付けしない場合が多いですが、クリア塗装などをする必要は当然あります。

 

しかも他の外壁材よりも頻度良くメンテナンスする必要があり、地域や塗料によりますが、5年から7年に一度は塗装する必要があります。

 

この塗装は木材という材質上必要なことであり、腐食を防ぐ必要があるからです。

 

材質によっても変わってくることですが、基本的に他のサイディングボードよりも頻度良く塗装をしなければいけない点は知っておきましょう。

木質系サイディングは部分使用がおすすめ

一部木質系サイディングボードを使った家

最後に木質系サイディングは部分使用がおすすめです。

 

外観上の話でも家のすべてを木質系で作ってしまうと山小屋のようになってしまい、一般的な住宅地にあるとあまり良いイメージとはなりません。

 

もちろん、小さい家であればそれほど気になりませんが、標準以上の大きさではせっかく飽きないために木質系のサイディングボードを使ったのに、嫌になるなんてことにもなりかねませんからね。

 

またメンテナンスの面でも一階部分を木質系サイディングにすることで足場などを付けなくて済むので、定期的なメンテナンス費用が小さくできるなど良い点もあります。

木質系サイディングを一部利用した家

ここまで見てきて分かるように木質系を選ぶ理由というのは主に外観によるところが大きいです。

 

地域差はあるでしょうが、住宅地を歩いたときに30分探して1件あるか、これが木質系サイディングボードを使う家の量ですから、当然目立つ家になるのは間違えありません。

 

ちなみに現在では窯業系サイディングボードや金属系サイディングボードでも木目調の印刷ができますので、そのこともさらに木質系サイディングボードが使われない理由なのかもしれません。

 

木質系サイディングボードは価格は高いし防火性能も比較的低いこともあって、こういったところの性能で比較するとよい点はありませんが、外観で独特の味がありますので、こだわる人は使ってみてください。

 

以上、「木質系サイディングの価格と防火性能」でした。

 

お役立ていただければ幸いです。