銅板の屋根に塗装メンテナンスは必要でしょうか?

 

実際、銅で出来た建造物は耐用年数50年以上と言われており、有名なところでは自由の女神や奈良の大仏などです。

 

今回は銅板屋根について塗装メンテナンスが必要なのかどうかをみていきたいと思います。

銅板屋根に塗装メンテナンスは基本的に必要なし

まず銅板屋根に塗装メンテナンスをする必要はありません。

 

逆に塗装しようとしてもそれが難しい素材と言えます。

 

というのも、銅板は表面が酸化して緑青という現象を発生させることにより、それが保護部分となっているために、高耐久を実現しているからです。

銅板の緑青(ろくしょう)とは

緑青がわかる建物

 

銅板の緑青とは、銅板の表面が酸化することにより、それ以上酸化を進めない状況になりますので、これが銅板の耐用年数が長く、メンテナンスフリーである理由です。

 

上の画像では、緑色部分が銅で出来ていて、くすんだような緑色になることが緑青です。

 

 

屋根の張り替え時においてはこのようなきれいな銅の色をしていますが、酸化することによってくすんだ緑色に変色して、緑青現象が発生します。

 

この緑色についてはアメリカ合衆国のシンボルでもある自由の女神と同じ色であることが見てわかると思います。

 

このように緑青状態になった銅板は錆びなどに対して耐久力を持ちますので、下手に塗装などをするよりもよっぽど耐用年数が高いのです。

 

ただし、状態変化には強くても銅板であることは変わりありませんから、物理的な損傷にはあまり強くありません。

 

あくまでも「銅板の緑青は状態変化に強い」ということだけ覚えておきましょう。

メンテナンスが必要な場合

銅板の緑青は状態変化に強いわけですが、それでも全くメンテナンスが必要ない、というわけではありません。

 

銅板でも黒みがかった錆びだったり変色ではメンテナンスが必要になります。

 

ちょうどステンレスがさびにくいのにさびてしまった、というような状況に近いのかもしれません。

 

このような場合には、錆びの原因などを解決するとともに、銅板自体も修復する必要があります。

 

状態変化についてはこのような状況ですが、実際に必要なメンテナンスとしては銅板屋根の雨漏りです。

 

銅板は熱による伸縮によって金属疲労が起こり、それが原因で割れてしまうなどの状況が起こります。

 

 

その結果、屋根から雨漏りをしてしまうという状況になるために、銅板屋根であってもメンテナンスは必要です。

 

ただし、塗装などによって保護するという点では、緑青がありますので他の物質よりはメンテナンスフリーであるといえるでしょう。

銅板に塗装をする場合

銅板に塗装をするというのは、実際問題としてあまり多くありません。

 

補修をするとしても、さびなどを原因を取り除いて緑青を発生させるほうがよっぽど良い皮膜を形成するからです。

 

それでもデザインの関係でそうせざるをえない場合もあるでしょう。

 

ヤフー知恵袋では塗装が難しい銅板に対してあえて塗装するならば、「密着バインダーを下塗りして2液タイプの屋根用ウレタン塗料を塗装する」とありました。

 

ここまでしないと塗装がはがれやすいようで、やはり銅板を選んだ場合には緑青をうまく使うほうが望ましいでしょう。

銅板屋根は塗装に関してメンテナンス要らず

ここまで見てきたように銅板屋根は塗装に関してメンテナンスをほとんどする必要がありません。

 

その理由は緑青という皮膜で保護されることで、状態変化に強くなっているからでした。

 

ただし、熱による伸縮によって金属疲労が起こり、それによって割れてしまうという状況もありますので、物理的に損傷をする場合があります。

 

このようなときにはメンテナンスをする必要があります。

 

つまり、銅板屋根の老朽化というのは塗装についてというよりは銅板の伸縮によって起こる金属疲労で割れてしまう場合が多いということになります。

 

そのため、多くの場合に塗装時に銅板についてどうするか?という疑問がありますが、実際のところは割れていないか、それによって雨漏りしていないかという点のほうが重要なわけです。

 

銅板屋根のメンテナンスや補修の参考にしてください。